経営成績に関する分析
2023年2月期 連結業績の状況
当社は、金融サービスの提供を通じた持続的な成長を実現するため、当社グループの存在意義を再定義した「Our Purpose」を策定いたしました。本パーパスのもとで、全ての役員・従業員がお客さまの豊かな生活のために自立的に考え、自律的に行動することで、小売業発の金融グループの強みである「生活者視点」に立ち、全てのお客さまのライフステージや生活環境の変化に対応した金融サービスの提供を目指しています。
当連結会計年度の連結業績は、企業価値向上に向けた事業構造改革の推進と国内外のリアル接点とデジタル接点を融合したタッチポイントの拡充に取り組むとともに、カードショッピングをはじめとする決済取扱高及び営業債権残高の増加により、連結営業収益は4,856億8百万円(前期差338億41百万円増)となりました。他方、与信精緻化や債権回収体制の強化に継続して取り組み、経費コントロールの向上に努めたものの、海外での景気の減速やインフレ、各国政府のコロナ禍における消費者支援策の縮小等に起因する貸倒関連費用の増加や、国内の顧客基盤の拡大及び利用促進にかかる施策を積極的に実施したことによる販売促進費の増加等の結果、連結営業利益は500億88百万円(前期差14.9%減)、連結経常利益は511億74百万円(前期差16.9%減)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は、第2四半期に連結子会社との経営統合費用を特別損失に計上したことにより208億96百万円(前期比31.9%減)となりました。
2024年2月期連結累計期間における経営成績は次の通りです。
単位:百万円
前期 | 当期 | 増減額 | 増減率 | |
---|---|---|---|---|
営業収益 | 451,767 | 485,608 | 33,841 | 7.5% |
営業利益 | 58,859 | 50,088 | △8,771 | △14.9% |
経常利益 | 61,547 | 51,174 | △10,373 | △16.9% |
親会社株主に帰属する 当期純利益 |
30,677 | 20,896 | △9,781 | △31.9% |
2024年2月期連結累計期間におけるセグメント業績は次の通りです。
単位:百万円
営業収益 | 営業利益または損失(△) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
前期 | 当期 | 増減率 | 前期 | 当期 | 増減率 | ||
国内 | リテール | 167,877 | 172,920 | 3.0% | 3,872 | 4,699 | 21.4% |
ソリューション | 180,337 | 190,710 | 5.8% | 13,285 | 8,362 | △37.1% | |
国際 | 中華圏 | 22,462 | 30,638 | 36.4% | 7,716 | 8,797 | 14.0% |
メコン圏 | 86,020 | 89,929 | 4.5% | 18,997 | 15,878 | △16.4% | |
マレー圏 | 60,901 | 72,993 | 19.9% | 15,716 | 13,541 | △13.8% | |
合計 | 517,600 | 557,192 | 7.6% | 59,588 | 51,278 | △13.9% | |
調整額 | △65,833 | △71,583 | - | △728 | △1,190 | - | |
連結 | 451,767 | 485,608 | 7.5% | 58,859 | 50,088 | △14.9% |
※当社連結子会社であったイオンクレジットサービス(株)の吸収合併に伴い、当年度より、従来「調整額」に含まれていた当社業績を「ソリューション」に含める管理区分の見直しを行っております。なお、前連結会計年度のセグメント業績は、変更後のセグメントの区分に基づき作成したものを記載しております。
2024年4月